A.繊維の性質や長さが違います。 楮の繊維は10mm程度で繊維にとげ状の突起があり、しなやかで破れにくい強い紙に仕上がります。みつまたの繊維は3mm程度で繊維に光沢があり、張りと艶のある美しい紙に仕上がります。
A.すだれは細い竹ひごを糸で編んで作ります。一枚の画仙紙のすだれにはこの竹ひごが約4千本も使われています。
A.タモは紙を強くする糊の役目をすると勘違いされますが、原料に「ねばり」をつけるものです。この「ねばり」は水中で繊維を分散させ、「すだれ」に入れた原料の水をゆっくり落とす働きをします。ですから「すだれ」の上の水が抜け落ちるまでに繊維を良く絡ませることができ、均一な紙ができるのです。もし、この「タモ」を入れないと、「すだれ」に原料を入れるとすぐに水だけが落ちてしまい、原料を絡ませることができません。ですから和紙を漉くときには「タモ」がどうしても必要となるのです。また、「タモ」は温度が上昇すると粘りがなくなってしまいます。ですから、化学合成の粘剤が開発さ れるまでは、夏の間は紙漉きはできませんでした。
A.原料を煮るときにソーダ灰、苛性ソーダなどのアルカリ性の薬品を使います。紙を白くするときは、漂白剤の次亜塩素酸ソーダを使います。
A.お昼休みや休憩時間以外の、平日工場が稼働している時間は見学できます。おおむね10〜12時、13〜15時の時間にお願いします。なお見学料は大人500円子供200円となります。予約が必要です。【予約先:当組合、なかとみ和紙の里】
A.ケナフだけでなく、ほとんどの植物からパルプを抽出することができます。御相談ください。
A.組合の構成員の中には色々な紙を漉いている工場が有ります。是非ご相談ください。皆様の育てたケナフなどでハガキやしおりを作ることも可能です。
A.少量でもいくつかのグループのもケナフを合わせて一度に処理いたします。こうすることで加工コストを下げることができます。
A.西島和紙は言い伝えによると、戦国時代に紙祖望月清兵衛翁が伊豆国田方郡立野村(現在の修善寺町)で三椏を原料とした「修善寺紙」の製法を学ん で持ち帰っ たことに由来しています。そして、元亀2辛末年(1571年)、西嶋ではじめて和紙を製造し国主の武田信玄に献上したところ信玄公は大変喜んで、特に「運 上紙」として認め、西嶋の「西」と辛未に因んで「西未」の朱印をつくり、武田割菱の紋を刻んで清兵衛に賜り、西嶋及びその附近で紙を漉くことと、清兵衛翁 を紙の役人に命ぜられたということであります。
A.西嶋では原料のことを「カドクサ」と呼びます。カドとは楮のことで西嶋以外の産地ではカゾと呼んだりします。 このほか、トロロアオイの事を「タモ」とよんだり、紙を漉き重ねる時に紙と紙の間に入る泡のことを「ぼんぼく」と呼んでいます。これらのことばは今でも西嶋で使われています。
A.10年ほど前に地域のイベントで行った巨大和紙気球打ち上げの名称。西嶋特産のバナナ和紙を貼り合わせ、戦時中に作られて風船爆弾を再現したもので風船の大きさは直径10mもあり風船の中にひとも入ることができたという。
http://www.shokokai-yamanashi.or.jp/~nakatomi/wasi/
A.ベテランの紙漉職人はひとりで画仙紙の全紙判という70cm×136cmの大きさの紙を一日800枚程度漉きます。腕の良い職人は1000枚以上漉くひとをいます。
A.組合では新しい用途の紙作りを日夜研究しています。ぜひご相談ください。お見積もり致します。
A.山十製紙で開発したプリンタ用紙でみつまた100%で作ったインクジェット専用の紙です。写真を印刷すると印画紙と違いテカリが無く深みのある色と立体的に見えるのが特徴です。
A.2005年丸京製紙で開発した壁紙。薬品を使わず、灰炊きと未晒しそしてトロロアオイのネリを使った本格的和紙でシック症候群やアトピーなどにも効果があるといわれている。色も草木染めで各色そろっている。
A.現在開発中の紙で身延特産の南天のを入れて漉く紙で災いを転じるといわれ、早くも注目を集めている。西伝製紙では生まれた子供が無事に育つようにと南天入りの命名紙を作っている。
A.常時展示しているところは、なかとみ和紙の里です。年に2回富士川ふるさと工芸館で「あかり展」を開き各工場からいろいろな形の和紙照明がみられます。
A.和紙をスピーカー代わりに使いオルゴールの音をやわらかく伝えるアイデア商品である。
〒400-0606
山梨県南巨摩郡富士川町十谷上の段3714
TEL/FAX 0556-42-3234
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